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Takuro Ito
カラスミを求めて 20221231
雑感
年末には何処かへ出かけたい。僕だけではなく、きっと世の中の人もそう思うのだろう。それだから飛行機代は上がり、新幹線は年末年始のダイヤを特別に組む、観光地は人々で混雑し、青果や魚の市場は大忙しだ。
家でじっとしていると、特にすることもなくベッドに横になる。天井を眺めながら、頭の中で今年一年の総評なんかを始める。12月31日になって、何をしたところで今年一年の評価は覆し難い。だけれども、なぜか出かける支度をする。服を着替えて、靴を履く。頭ではわかっている、家にいた方が良いってことを。合理的じゃないし、理性的じゃないけれど僕を含めて人々はそういうところで似通っている。
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